8:マウンダー極小期、百貨店、遊戯王[saga]
2014/03/21(金) 23:39:41.06 ID:wiMAJbATo
ある日、僕はとても困っていた。
僕には2つ下の妹がいるんだけど、とってもかわいいやつで、僕は妹が大好きなんだ。
ときどきケンカしちゃうけどね。
それで、僕がどうして困っているかっていうと、今日は大好きな妹の誕生日だっていうのに、プレゼントが決まらないからなんだ。
夜の誕生日会までには決めなくちゃならないのに。
きれいな花で冠を作ってあげるのは?
まだ春じゃないし、いっぱいの花は咲いていないだろう。
カブトムシはどうだろうか。
まだ夏じゃないし、見つからないだろう。
何を贈ろうかって悩んだけど、決まらなくて、うーん、うーん、なんて唸っていたら、あることを思い出した。
僕は最近遊戯王のカードを集めるのが好きで、とは言っても僕のおこづかいだと毎月少ししか買えないんだけど。
それで集めたカードを広げては眺めて遊ぶんだけど、妹はそれをじっとうらやましそうに見てくるんだ。
僕はお兄ちゃんだけど、僕の大事なカードを妹に貸してあげるのは嫌で、絶対に触らせてやらなかった。
「そうだ。遊戯王のカードをプレゼントしてあげたらきっと喜ぶぞ」
それもとってもかっこいい、僕も持ってないような珍しいカードをあげたりしたら――。
喜ぶ妹の顔を想像すると僕もなんだか嬉しくなって、お年玉を貯めている貯金箱を開けてみた。
数えてみると、100円玉が20枚あった。
二千円だ。
これだけあればきっと良いカードが買えるって思って、早速買い物に出かけることにした。
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