68: ◆PBEgZx6.Rk[saga]
2014/03/21(金) 06:03:42.68 ID:nQrYk9UJ0
ほむら「…システムを放棄、では無いのね」
QB「とんでもない!僕達にとって、魔法少女システムとはエントロピーを凌駕するために開発した、僕達の肝入りのシステムだ」
QB「宇宙の危機を悟ってから、システムの開発に幾億年、感情を持った生物を探すのにまた数億年、君達人類を発見してから魔法少女システムを辛うじて運用するに至るまでさらに何千年、途方もない日々だった」
QB「…それでも、未だこのシステムは安定を欠いた。それどころか不安定な第二次成長途中の少女に対象を絞ったためか、エントロピーを大きく凌駕するようになった反面、不安定さはさらに増した。何時、少女達の願いがシステムに干渉してしまうのか、全く読めなかったんだ」
QB「優れた素質を持つ少女達がいつシステムに干渉する願いを言い出すのか。願いを叶える、というシステム上の要件がシステム自体を脅かす。笑い話にもならないよ」
QB「…近代を迎えた辺りからかな。少女達が僕達の予想し得ない願い事を叶えるようになったのは」
QB「とても理解出来るものでは無かったよ。彼女たちの願いは理不尽で、不条理で、そして勝手に絶望していく。わけがわからなかったよ。彼女らの願いには何の意味も価値も見出せなかった」
QB「でも今なら理解できる。それこそが人間の感情…人間の持つ力なんだってね」
QB「ついに条理は覆された。宇宙の改変…それを二度も成し遂げた。感嘆したよ。エントロピーを凌駕するシステムを保持したまま、魔法少女の終わりの運命を変えた。君たちの価値観に沿ってシステムは書き換えられたのに、円環の理は破綻することなく稼働している。僕等が運用しているより余程マシさ」
QB「だから明け渡すのさ。もちろん契約とグリーフキューブ…呪いの回収のために僕達のサポートはまだ必要だけれど、その問題も君達にとって不都合なら時期に解決するだろう。そう期待しているのさ」
QB「理解してもらえたかな?これで、君達に魔法少女システムを託す理由は全てだ」
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