過去ログ - 死にたがりの青年と、無垢な化物狐
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34:お団子 ◆bZ4I4TB4eY[saga]
2014/03/24(月) 01:14:15.57 ID:CZ9R4fGz0
2=006
幼女は僕が飛び降りた壁の崩れ去った一部分に腰を掛けていた。
「落ち着けよ、何も考えずに罠っぽいのに飛び込むのは上策じゃぁないよな……フクフク」
フクフクと、引きつったような笑みを浮かべて、彼女は笑った。
そんな奇妙奇天烈な笑い方は兎も角置いておくとして、
『罠』という単語に僕は引っかかった、
『罠』、と言った。
この――迷宮のような場所を、『罠』と。
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