過去ログ - ユウキ「ジュカイン、ハードプラント!!」
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12:雨雪 東吾
2014/03/24(月) 18:01:24.48 ID:OSv2s6Ot0
モンスターボールが開くと同時に赤い光を放つ

それと共に現れたのは、黄色い大きな目に、長くて太い尻尾が特徴的なポケモンだった

その瞬間ゲッという声が聞こえた

男性が発したのだ

しかし少年の耳には届かない

彼は今、思考の中にいるからだ

彼は知っていた

このポケモンが何と言う名前で、どんな技を覚えるか

ユウキ「キモリ! 睨み付ける!」

キモリと呼ばれたポケモンは、少年の命令を聞き届けると、素早く行動に移した

キッと目を見開き、ポチエナをその大きな両目で睨み付ける

ポチエナは萎縮し、半歩下がる

その後ろで男性は大変驚いていた

ポチエナが半歩下がることも気にならないほどの驚きを

睨み付けられたままポチエナが黙っているはずもなく、キモリに向かって走ってくる

少年は一先ずポチエナの標的を男性から変えられたことに胸を撫で下ろす

そのため、キモリに対する指示が遅れてしまったのだ

ユウキ「しまった!」

叫んだときにはもう遅く、ポチエナのたいあたりがキモリにクリティカルヒットする

キモリは後方に吹っ飛び、数回転がるが、すぐさま立ち上がり、少年に目配せをした

早く次の指示を、と

少年はその眼差しを受け止め、頷くと、次の指示を出した

ユウキ「キモリ! はたく攻撃!」

キモリはその声を聞くと駆け出し、ポチエナの横に移動し、その尾を横っ腹に叩きつけた

ポチエナは痛みからか鳴き声をあげ、その場にうずくまる

しかし、一度大きく空に吠えると、脇目もふらずにキモリに最後の攻勢を仕掛けた

双方共に体力は少なく、一撃も耐えられないはずなため、キモリが勝つにはこの攻撃を避けなければならない

短い時間の中で、少年は考える

どうすれば確実に勝てるかと

そして少年は解いたのだ、勝利への方程式を

ユウキ「キモリ! 左の木!」

短い指示だった

端から聞いていたら何の話かわからない者もいるだろう

しかし、キモリにはこれで十分だった


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