過去ログ - 先輩「私、この部活大っ嫌いなんだ」
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1:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/03/22(土) 18:53:44.77 ID:Da0jT2RQo
八月。


先輩「私、この部活大っ嫌いなんだ」

後輩「……」


屈託ないいつもの笑顔で彼女はそう言い放った。

嘘や悪戯のようには見えない。

本心から、彼女は部活が嫌いなんだと言った。


これはとある弱小吹奏楽部の、パート練においての出来事。

ホルンパートの三年生、俺から見れば先輩。

その彼女はたった今、この吹奏楽部が大嫌いだと言い放った。

それは俺にとって、かなり意外な一言であった。


先輩「内緒ね?誰にも言ったことないんだから」

後輩「は、はあ……」


相対するのはホルンパートの一年生、彼女から見て後輩の俺。


先輩「そんなに驚くことかなあ?後輩君はやじゃないの?」

後輩「いや、それは……」


いやいや、驚くに決まっている。

先輩はいつも笑顔を崩さず、みんなに優しく、常に明るい。

合奏をするときなんかも、わりと積極的に意見を発信している。

そんなわけだから、実際どうかは別にしても、部活が嫌いなようには到底見えなかった。

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2:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/03/22(土) 18:56:06.00 ID:Da0jT2RQo
後輩「ていうか、もうじきコンクールなのに、なんでそんなネガティブ全開なことをわざわざ言うんですか」

先輩「あ、ごめん……でも、今年の面子で全国だの東関東だの、いけるとおもう?」

後輩「人数配分は別に申し分ないでしょ、うちのパートは二人だけで少ないですけど……」
以下略



3:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/03/22(土) 18:57:04.62 ID:Da0jT2RQo
後輩「……?」

先輩「……とにかく、私は今の吹部、大っ嫌いなの」

先輩「吹部っていうか、吹部の面子が嫌」
以下略



4:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/03/22(土) 18:58:14.13 ID:Da0jT2RQo
九月。

俺たちの高校は九月に文化祭が行われ、そこでの演奏を最後に三年生は引退。

うちの部は、演奏会は複雑な事情のせいで執り行えないため、文化祭がこのメンバーでのラストステージ。
以下略



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