過去ログ - 生徒会長「男くん、あなたも『能力者』だったのね」
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136:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sagesaga]
2014/03/27(木) 03:06:04.84 ID:K+PuTNkJ0
男「妹、僕はお前の言うことを信じる。信じるけど、言う通りにはできそうにない」

妹「っー…どうしてよ…死にたいのお兄ちゃん!?本当に死んじゃうんだよ!?」

男「僕は始めからその『覚悟』を持って『能力者』になったんだ。お前だってそうなんだろ?命を賭けてまで叶えたい願いがある筈だ」

男「生半可な気持ちで戦おうなんて思っちゃいないさ。確かに死ぬのは怖いよ、怖いけど今さら我儘言ってられないよ」

妹「ばかぁっ!!お兄ちゃんのばか!ばか!」

男「カッコつけておいて言っちゃうけど、僕はお前と戦いたくない。死んで欲しくない。その気持ちは僕も同じだよ」

男「だから、これからは僕と生徒会長と妹の三人でいよう。その間、僕ら全員が無事に済ませられる方法か願いを考えるんだ」

男「ごめん、生徒会長。生徒会長にも夢はあるのに。こんな勝手で甘えたこと言い出す僕を許してくれないかなぁ…あはは…」

生徒会長(男くんは力のない笑顔を私へ向けた。全員が助かる方法なんて無いことを知って、彼は言っているのだと思う)

生徒会長(おそらく男くんは、自分の命よりも私と妹さんを取るだろう)

生徒会長(妹さんの気持ちを裏切ることがつらいのか、自分の死を恐れるのか。乾いた笑いは何かを必死に掻き消そうと続いていた)

生徒会長「男くんの命令ならば、私はそれを拒まないわ――――――」

妹「まだ分かってないの?そいつが生きてる限りお兄ちゃんは殺されちゃうんだよ…」

男「いつも三人でいたら、その『運命』も変わるかもしれないだろ。それでもダメならお前が生徒会長を止めたらいい」

男(僕は、僕は生徒会長から殺されるかもしれない。それで構わない。僕たちは『能力者』だ、始めから殺し合いを課せられていた)

男(彼女が僕の死を望むなら、その時は進んでこの身を捧げよう。十分いい思いはしてきた。戦いばかりの毎日だったけど)

男(それでも『幸せ』だったんだ。なら、もう僕は彼女の『幸せ』のための犠牲になろう。彼女のためなら、命はもう惜しくない)

男「生徒会長、そろそろ妹を離してあげて」

生徒会長「ええ」

妹「ばっかじゃないの?」




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