過去ログ - アナスタシア「魔人偶像高峯のあ」
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34: ◆hK60URwGfhGV[saga]
2014/03/31(月) 00:54:59.65 ID:HyFjME9u0
フレデリカ「…う、嘘でしょ、…クラリス」
クラリス「……フ…」
みく「…?」
クラリス「…フ、フ、フーン、フーフフフーン、フフフーン、フーン、フーン」
これって…アメイジンググレース?
クラリス「…申し訳ありません、神よ、私は嘘を吐きました。…懺悔します」
クラリスさんが手を外した。
見開かれたその瞳は、まるでハートマークのように歪んでいる。
クラリス「私…昔から白以外の色を嫌うよう教えられました。服も、家具も…肌の色も!…それはもう、肌の色が違う人間を見るだけで吐き気を催すほど」
な、なんなの…この人!?
クラリス「それもそのはずです。彼らは神に愛されぬ者ですからね。神に愛されぬ者は、一生馬車馬のように生きるべきなのです」
アーニャ「…では、人種を理由に、フェイフェイを殺したのですか!?」
クラリス「それは違います。…私はかつて、それはいけないことだと、愛無きことだと気づいたのです…。話は変わりますが、私の大好きな言葉があります。『強くなければ生きていけない、優しくなければ生きる資格がない』愛無き者には死を、愛され得ぬ者には愛の名の元に死を…」
アーニャ「リュボフィ…?」
クラリス「そう、彼女達はその生まれゆえに神に愛されぬ者達です。ですが、それではあまりにも可哀想だとは思いませんか? 思うでしょう!? …だから殺したのです。神に愛される私が彼女を殺すことにより、殺された彼女は、神に愛される者へと昇華を遂げるのです。…あぁ、ナンテすばらしい『愛』のかたち!」
アーニャ「そんな、そんな愛なんて、おかしいです!」
クラリス「…分かってもらえませんか。悲しいですね、まあ、いいです。あなたも『愛』無き者だったのでしょう」カチャッ
みく「!」
そう言い、クラリスさんが袂から取り出したのは、黒光りする…銃。
クラリス「愛なき者に死を。…私の愛を理解できない者は全員愛無き者です。ですから殺さねばなりません。…心配しなくとも私の崇高な理念による殺人では、私は罪に問われません。だって、『愛』のためなのですから」
その身勝手な悪意が、アーニャちゃんに向いていることに気付き、私はとっさに突っ込んでしまった。
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