11: ◆4z2E.PK0ZYHD[saga]
2014/03/23(日) 18:44:06.29 ID:BrLWH5F00
こぽこぽこぽ、と予想外の音が聞こえ、思わず僕は目を開けた。
見ると、おねえさんが僕のコップに麦茶を注いでいた。
「はい、麦茶のおかわり」
おねえさんの微笑みは窓枠に腰かけていた時とは打って変わって意地の悪いものになっている。
「好きなんだねぇ、やっぱり」
違うよね、して欲しいことはこれじゃないよね? ちゃんと言ってくれないと分からないよ?
おねえさんの目がそう言っている。お預けを喰らった気分でまた麦茶を飲み干す。
『もう一度煙草を吸わせてください』何度も脳内で繰り返し、声を絞り出す。あ、あの――
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