過去ログ - 大和田「俺達は諦めねえ!」舞園「ドクターK…力を貸して下さい」不二咲「カルテ.3だよぉ」
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15: ◆4hcHBs40RQ[saga]
2014/03/23(日) 23:15:03.83 ID:uV78RBmd0

不二咲「大和田君…?」

大和田「本当に謝んなきゃいけないのは……俺の方だろーが……」

大和田(どうして……どうしてコイツはこんなに強いんだ! 兄貴も、兄弟も、コイツも……
     そして、どうして俺だけ弱い?! どうして俺以外のヤツはみんな強い?!)


思えば、不二咲だけではない。監禁当初から全く動じていないKAZUYAや霧切は当然のこと、
今目の前にいる桑田があのチャラチャラした軟派男と同一人物だというのが信じられなかった。
不二咲を庇う姿は勇ましく、武器を構え鋭い目線で自分の一挙手一投足を見張っている。


不二咲「僕ねぇ、同じ過ちをしたくないの……何が大和田君を傷つけたのかわからないと、また
     気付かないうちに傷つけてしまうかもしれないから……だから、辛いかもしれないけど
     あの時のことをちゃんと話し合いたいんだ」

不二咲「お願い……僕達がいつまでも喧嘩してたら、きっと石丸君も悲しむと思うの。早く仲直りして、
     一緒にお見舞いに行ってあげよ? そうすれば、石丸君だってきっとすぐに元気になるよぉ!」


そう言って大和田の顔を覗き込む不二咲の目は、とても優しかった。目の前の男が、
自分の命を狙ったことなど気にも留めず、ただ大和田と石丸のことだけを思いやっている。
この弱々しい少年の瞳が、昨晩の石丸の瞳に、そしてあの夜の兄の瞳に――重なった。

不二咲の優しさと芯に秘めた強さが、再び大和田の劣等感を槍のように鋭く貫く。


大和田(俺だけが弱い。俺だけが変わらない…! 俺だけ! 俺だけが同じ過ちを繰り返す! 何度も!!)




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