21:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/24(月) 14:30:18.07 ID:I629TTwQo
私とあかりはそのあともほとんど会話もせずに作業を続けた。
二人のちょうど中間に置いたガラス瓶に、採った砂鉄を入れていく。
一時間ほどすると少しばかりの砂鉄が集まった。
瓶の蓋をして、重さを確かめてみる。
まだ中の砂鉄より、瓶そのものの重さのほうが上くらいだった。
砂鉄集めは、根気のいる作業だ。
幼いころの私は、こんなことをずっとやってたんだな。
今の私より集中力がありそうだ。
自分のことながら、感心する。
「あー、お腹すいたー」
転がるように地面に直接おしりをつけて私はぼやく。
お昼を食べずに家を出てきてしまったのだ。
あかりの家で、なにかごちそうになってからくればよかったかな。
「あかり、餡パン持ってきてるよ。一緒に食べよう?」
「まじ? あかり、やるー!」
「えへへ。ピクニックみたいだね」
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