43:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/25(火) 21:14:51.58 ID:4vjrNWNfo
「結衣のことが好き」
そうなんだ。私は。あいつのこと。
「すごく、マジなほうの意味で」
私はこんなに喋るのがへただったかな。
44:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/25(火) 21:15:24.90 ID:4vjrNWNfo
私は。
私は、結衣のことが好きでいいの?
この気持ちは、いいものなの?
このまま、好きでいていいの?
45:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/25(火) 21:16:29.51 ID:4vjrNWNfo
そこには私の大好きなあかりのあの顔があった。
あかりは私を見て、にっこりと笑っている。
いつもみたいに。
46:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/25(火) 21:17:09.97 ID:4vjrNWNfo
「あかり」
ありがとう。
そう言う代わりに、私は言った。
「さっきから、すごく気になってたんだけどさ」
47:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/25(火) 21:17:54.66 ID:4vjrNWNfo
◆
来た道を、私たちは帰っていく。
あかりの家へ。
48:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/25(火) 21:18:20.99 ID:4vjrNWNfo
「花が咲いたら、お花見しようぜ。みんな誘ってさ」
「いいねえ。みんなで来ようね」
49:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/25(火) 21:19:13.50 ID:4vjrNWNfo
「ピクニック。ううん、川原でバーベキューだったのかな? 何歳のときだったのかなぁ、はっきり覚えてないんだけどね。
あのときが、あかりと結衣ちゃんと京子ちゃんが、はじめて会った日なんだよ」
「え? そうなの?」
50:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/25(火) 21:19:43.77 ID:4vjrNWNfo
「うん、すくなくともあかりの記憶ではね」
「へー。知らなかった……」
51:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/25(火) 21:20:23.86 ID:4vjrNWNfo
このこと、結衣ちゃんにはナイショだよ。
あかりはしっかりと結んだ口の前で指を立てて、ナイショのポーズをする。
うーん、ダメかも。
52:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/25(火) 21:20:54.81 ID:4vjrNWNfo
あ、そうだ。
私は思いついて、歩きながらリュックサックから磁石と瓶を取り出す。
瓶を耳元で振ると、ザカザカと音がする。
それほどの量じゃないけど、これが今日の成果。
53:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/25(火) 21:21:29.23 ID:4vjrNWNfo
「この磁石見て、思い出したら、今度はあかりから誘ってくれよ」
「うん」
カチッ、とあかりの手の上であかりの棒磁石と、私の丸い磁石がくっつく。
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