7:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/24(月) 14:20:02.20 ID:I629TTwQo
勝手な話だけど、私は罪悪感でいっぱいになった。
手に握ったままのふたつの磁石がズシリと重くなった。
小さいころの、あの河原に座って砂鉄を集めていた私が、私の手をひっぱっているようだった。
今、後ろを振り返ったら、あのころの私とあかりは、どんな顔をして今の私を見ているのだろう。
泣いているだろうか。
軽蔑してるかもしれない。
あんなに夢中になったのに、おまえはなんだ。
忘れられた歳納京子と赤座あかりが私の背後に佇んでいた。
忘れられるのは、さびしい。
あかり。お前はそこでどんな顔をしてるんだ?
私は今どんな顔をすればいい?
握りしめた磁石が、じわりと汗をかいた。
私は決意した。
あかりに会いに行こう。
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