過去ログ - 白望「夢の続きを見るために」
1- 20
11:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/03/24(月) 16:09:42.97 ID:1O7X1JOc0
「留学生の….後ろの席だったんだ….」

知らなかったふりをする。知らないはずなどないのに。

グゥ〜

タイミング良くお腹が鳴る。恥ずかしくてすぐ前を向こうと思ったのに、そんなことさえ一瞬で忘れさせてくれる君の一言。

「オナカ、スイタ?」

それに無言で頷く。この気持ちがばれないように、できるだけ冷静を装って。

「パン、タベル?」

向こうからのお誘い。予想外の出来事に戸惑うが、なんとか首を縦にはふることができた。天使のような笑顔。パァーっと明るくなるその笑顔。ガサゴソとカバンを漁り、パンを出して食べさせてくれる。恥ずかしくなり自分で受け取って食べる。無言が心地よかった。

「あっ、いたいた」
「シロっ、熊倉先生が例の
子連れてきたって!」

部活の仲間が呼んでいる。ダルくて忘れていた。

「ん….ぃまぃぐ」

急いでパンを食べると急いで席を立ち、お礼の言葉を言う。横目で捉えた、寂しそうな顔。また、一人になってしまうのかとわかっているような、焦っているような….

「一緒に来る?」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
28Res/8.87 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice