11:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/03/24(月) 16:09:42.97 ID:1O7X1JOc0
「留学生の….後ろの席だったんだ….」
知らなかったふりをする。知らないはずなどないのに。
グゥ〜
タイミング良くお腹が鳴る。恥ずかしくてすぐ前を向こうと思ったのに、そんなことさえ一瞬で忘れさせてくれる君の一言。
「オナカ、スイタ?」
それに無言で頷く。この気持ちがばれないように、できるだけ冷静を装って。
「パン、タベル?」
向こうからのお誘い。予想外の出来事に戸惑うが、なんとか首を縦にはふることができた。天使のような笑顔。パァーっと明るくなるその笑顔。ガサゴソとカバンを漁り、パンを出して食べさせてくれる。恥ずかしくなり自分で受け取って食べる。無言が心地よかった。
「あっ、いたいた」
「シロっ、熊倉先生が例の
子連れてきたって!」
部活の仲間が呼んでいる。ダルくて忘れていた。
「ん….ぃまぃぐ」
急いでパンを食べると急いで席を立ち、お礼の言葉を言う。横目で捉えた、寂しそうな顔。また、一人になってしまうのかとわかっているような、焦っているような….
「一緒に来る?」
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