過去ログ - 白望「夢の続きを見るために」
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13:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/03/24(月) 16:14:02.65 ID:1O7X1JOc0
自分でも驚いた。

あまりにも自然に出ていたからだ。

普通は人を、麻雀を好きかどうかもわからない転校生をいきなり麻雀部に誘ったりしないだろう。

しかし、少しおかしいが、そうしないといけないと思ったのだ。迷う時間などないほどに。

一瞬驚いた顔をした転校生が、また天使のような笑顔になる。

なんの部活かも、どうして誘われたのかもわからない。

ただ、自分が誘われたことがとても嬉しいように。心が痛くなる。

もっと早くに話しかけることができたのではないか?

もっと前から、仲良くなれたのではないか?

しかし、そんな胸の痛みなど知らない転校生は急いでカバンを取り、立ち上がる。顔が近かった。

恥ずかしくなり少し後ろへたじろぐが、すぐに向きを変えて進む。

前方で待つ仲間に、自分の顔が赤くなっているのを悟られないように必死になる。

立ち上がつまた時に、不意に鼻についた匂いの余韻を楽しみながら歩く。

今はこんなものでいい、いつか、いつか、必ず、しっかり話せる日が来れば良いのだから。


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