過去ログ - やよい父「娘はアイドル!」
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10:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/03/25(火) 22:34:23.06 ID:QU/pV3xk0

母さんが家に居れば、やよいも家事をせずに、もう寝ていたのではないか。
隣の部屋に移って宿題を片付け始めたやよいの事を考えながら、味噌汁をすすっていると、耳慣れた自転車のブレーキ音が聞こえた。

「お帰り」
「ただいま」
「あっ、お母さん、お帰りなさい!今ご飯用意するね」
「ああ、いいのよやよい、私は自分でするから。宿題あるんでしょ?早く済ませちゃいなさい」
「はい」

母さんはそう言うと、自分の分の夕飯をよそって、俺の前に座った。
寂しさ避けで付けていたテレビのニュースを聞きながら、俺は口を開く。

「やよいがな、用意してくれたんだ」
「あの子まだ起きてたのね…私も今日はどうしても遅番から外れられなかったから…」
「…ごめん」
「…どうしたの?急に」
「…俺の稼ぎがもっと良ければ、お前達に苦労をさせることは無いんだけど」
「…言いっこ無しでしょ。子供は多い方がいい。あなたも、そう言ったじゃない」
「…うん」
「私は、今の生活に後悔をしている訳でも、うんざりしている訳でもない。だって、やよいに長介、かすみ、浩太郎、浩司、浩三…あの子達が、ああやって明るく育ってくれている、それだけで私は嬉しいの。そりゃあ、ちょっと家計は苦しいけどね」
「…」

だが、実際家計に負担を掛けているのは事実だ。結婚してから職を度々変えて、ようやく居ついた会社ではあるけど、給料は少ない。

「あなたが職を転々としたのだって、私達に楽をさせたい為だったんでしょう?」
「結果的に、給料はそんなに上がらなかったけどね…やよいの給料、手を付けてないんだろう?」
「ええ…あの子自身のお小遣い以外は、全部貯金してあるわ」



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