2: ◆ng2Oz8aFCM[saga]
2014/03/25(火) 22:32:52.38 ID:7dJgv5JR0
あの人のことが好き。どうしようもなく、好き。
どこが、と聞かれたら困ってしまう。だって、全部なんだから。
みく「……すき」
ぽつりと。誰にも聞かれないくらい小さな声で、こうやって時々こぼさないといけない。
そうしないと、いつか想いが溢れてしまうから。溢れてしまえば、あの人を困らせてしまう。
あの人の迷惑になってしまう。
あの人を、困らせたくない。
胸の奥に想いをしまいこんで、気づかれないように、見つからないように、気丈に明るくふるまう。
でも、それだって限界はある。あの人の顔をみるたびに、顔があつく火照る。
話しかけられるたびに、うれしさが、しあわせが、みくの中の想いの器に注がれていくのだ。
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