過去ログ - みく「みくの中の女」
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9: ◆ng2Oz8aFCM[saga]
2014/03/25(火) 22:42:38.06 ID:7dJgv5JR0
みく「実は、にゃ」

そこで一呼吸置いて、心に溜めておいたあの人への想いを、一気にちひろチャンに吐き出していった。
どうしようもなくあの人のことが好きなこと。
みくの中の女が、みくに囁いてくること。


――みくの全てを差し出してもいいということ。


さすがにさっきの自慰のことは言わなかったけれど、ちひろチャンは笑いもせず、真剣なまなざしでみくの言葉を受け止めてくれていた。15歳の女の子の戯言だと、相手にしなくてもよかったのに、本当に真剣に聞いてくれた。


みく「だから、隠さないといけなかったにゃ。みくは、みくはあの人を困らせたくない。あの人が、Pチャンのことがすきだから。

だから、だからね……」


そこから先は続ける事ができなかった。涙がとめどなく流れる。手で顔を覆っても、隙間からぽたぽたと零れるのだ。涙は頬を伝って、みくの服を濡らしていく。

ちひろチャンは何もいわず席をたって、みくの頭を優しく撫でてくれた。
温かくて、優しくて、余計に涙が溢れ出る。ああ、この涙もPチャンへの想いなのだ、となんとなく思った。


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