過去ログ - 【オリジナル】遠苑涼花「私は……誰もが憧れる人として――」
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6: ◆8x8z91r9YM[saga]
2014/03/26(水) 12:34:15.02 ID:hgcCYf5+o
恋華「涼花お嬢様、失礼致しま――」

涼花「……な、なによ? そんなにじっと見て何か文句でも?」

恋華「い、いえ……涼花お嬢様にしては珍しく、行儀が悪いと言いますか……」

涼花「別にプライベートの時間ぐらい自由でもいいでしょ。いっつも、完璧お嬢様を演じるのも疲れるのよ」

恋華「そ、そうでしたか。申し訳ありません」

涼花「いや謝らなくていいから。と言うか貴方は私のこう言う一面、前々かr知ってるでしょ」

恋華「確かにそうですが――やはり普段の振る舞いを見させて頂いておりますと……少々、戸惑ってしまうもので」

 私はベッドから立ち上がり、手持ちの鞄からある物を取り出して恋華に手渡す。
 何も表記がない、ただの小さい木箱と言うべきか――。

恋華「涼花お嬢様……これは?」

涼花「いいから開けてみなさい」

 小さい木箱の中には――何かの花を象った宝石があしらわれている指輪だった。
 この指輪は、幼少期から面倒を見てくれていた侍女と私が付けいた指輪――三年前に遠苑家を去った後、ずっと保管していたもの。

 指輪の経緯を恋華に話すと、珍しく不思議そうな表情で私に問いかけてきた。

恋華「……失礼な事をお聞きしますが……これを何故、私に――」

涼花「あら嫌なの? 別に嫌なら無理しなくていいわよ」

恋華「いえ、そう言う訳では……」

涼花「――理由なんて必要かしら。ただ貴方はその指輪を付け、私も同じ指輪を身に付ける……ただそれだけの話しよ」

恋華「それはどう言う――」

涼花「貴方は何かと理由を求めたがるのね。そうね……あえて言うなら、マーキングみたいなものかしら」

恋華「マ、マーキングですか……」

涼花「そう、マーキングよ。私の侍女だって分り易くていいでしょ?」

恋華「は、はい……大変有り難く思います……」






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