11: ◆Ks1JsTemxeE/[saga]
2014/03/26(水) 18:15:59.74 ID:GmoN359S0
魔王城正門前
中へ誘い込むように門は開いている。
兵士A「中で魔族と交戦始まってる! 加勢するぞっ」
新兵「はいっ!」
兵士S(このまま城内へ入っても、待ち構える魔族にやられるだけだ。城を囲む城壁の上に登れば…)
兵士S「みんな防御陣形を崩すな、正門の横の城壁の扉へ行くんだ」
女兵士「ふざけないで! 目の前で仲間が戦ってるのよっ! 」
兵士S「正門が開いているのは、俺たち捨て駒を誘い込む為だ! 奴らが陽動作戦に引っかかってる証拠だ」
女兵士「だからなによ?! 仲間が目の前で戦ってることには変わりないっ」
兵士S「俺たちまで死ぬ意味はない。命令だ、俺について来い」
兵士A「お前、仲間を見捨てるのか?」
兵士S「俺たちは捨て駒なんだ。命を捧げるつもりで来たんだろ? 俺は他人の命は心配しねーよ」
女兵士「あんた最低。私は行くわ、じゃあね」
新兵「あ……」
兵士A「おい、行っちまったぞ。いいのかよっ!」
兵士S「言ったろ? 俺は他人の命は心配しない。ついて来い命令だ」
女兵士は正門をくぐり抜け城内へ。兵士S達は城壁の扉を開けて、中の螺旋階段を登る。
城壁の屋上に出て、城内を見下ろす。
79Res/40.29 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。