54:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/26(水) 20:57:19.18 ID:NrmcVnPo0
「それに、どういう形であれ求められると言うのは悪い気がしませんから」
いつの間にか俺を見つめていた肇は、そう言って微笑んだ。
今まで短くない時間を肇と過ごしてきたけど、本当に心から笑っている顔を、俺は初めて見たと思った。
肇は俺にずっと真剣に向き合ってくれていた。
俺もそれに応えなければならない。
………いや、俺が肇に向き合いたいと思った。
きっかけは肇かも知れない。それでも、今俺はそう思っている。
胸の中に巣くっていた、肇に対する温かい感情と、締め付ける様な痛み。
肇が俺を、俺が肇を… 互いが互いを思いやる感情の名を、俺はずっと昔から知っていた事に気付かされる。
「なぁ肇、改めて聞いて欲しい事があるんだ___」
俺は今夜見つけた恋に落ちる。
今よりも光に満ちた明日を探して。
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