過去ログ - 週間ストーリーランド「イヌガミ」
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3: ◆wyaUYxgST6[saga]
2014/03/26(水) 23:35:20.57 ID:RraFJitAO
犬「がうっがうっ」

山田「本当に美味そうに食うな……」

結局、山田は買ってきた唐揚げを全て犬に与えてしまった

犬「……」

山田「悪いな、もう唐揚げは無いんだよ」

犬「………」

山田「愛想がないな……そういう訳だから、じゃあな」

山田は犬に別れを告げて、帰宅の途に就いた。

翌日…26時

山田「はぁ……」

帰宅途中
山田は、仕事で凡ミスをしでかし、4つ上のエリアマネージャーに散々詰られ落ち込んでいた

山田「そういや、あの犬は居るかなぁ。一応唐揚げ買ってきたけど…でも昨日と時間違うんだよな〜」

犬「………」

山田「おっ…いたいた!出勤時は居なかったから、もう会えないんじゃと思ってたよ」

犬「………」

山田は早速唐揚げを犬に食べさせる。

犬「がうっがうっ」

山田「ははっ……本当、幸せそうに食べるなぁ」

犬「がうっがうっ」

山田「お前が羨ましいよ。おれ以外の奴からも餌を貰ってるんだろ?…誰に叱られる事もなく、座ってるだけで生きていける。本当……俺も犬になりたいよ」

犬「そうか……なら願いを叶えよう。優しくして貰った礼だ」

突如、犬が山田に話しかけてきた。

山田「え?え?」

困惑する山田を余所に、犬は山田の右手に噛みついた。

山田「痛っ…!何する……あれ?」

犬「がうっがうっ」

噛まれた右手には、噛み痕が無く。更に噛みついてきた筈の犬は無心で唐揚げを頬張っていた。

山田「なんだよ……今のは幻覚?…でも、確かに……」

犬「がうっがうっ」

不気味になった山田は、その場を後にした…

玄関

山田「なんだったんだ……あれっ?……意識が」

山田はその場に倒れ込んだ


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