過去ログ - 【咲―Saki―】京太郎「今日から俺が須賀京子ちゃん?」春「そのに」ポリポリ【永水】
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885: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2014/05/29(木) 00:55:52.00 ID:zrpRd5oYo

小蒔「明星ちゃん、誰かを助けたいという気持ちに理由は必要ありませんよ」

―― そのまま俺が言葉を放つよりも先に小蒔さんが声をあげた。

明星「でも…姫様は今年が最後なんです。ここから先は公式戦になんてきっと出られません」

明星「それなのに敵を強くするような真似をして…もし、負けてしまったらどうするんですか」

明星「そんな事になったら…私、霞お姉さまだけじゃなくて他の方にも顔向けは出来ません…」

小蒔「大丈夫ですよ」

明星「大丈夫って…姫様…」

小蒔「湧ちゃんが言ってくれた通りです。私には皆が居てくれますから、新道寺さんに負けたりしません」ニコッ

その笑みはまるで曇りのないものだった。
きっと小蒔さんは心からそうやって信じてくれているんだろう。
俺達ならばきっと出来る…新道寺に塩を送った上でも勝つ事が出来ると。
勿論、今年のチームが去年よりも数段、劣っている事くらい小蒔さんだって気づいているはずだ。
小蒔さんは純真かつ天然で世間知らずな所は多々あるが、決して頭の弱い人ではないのだから。
しかし、それでも彼女は俺たちの勝利を一切、疑ってはいない。

小蒔「それに誰かの事を見捨ててまで私は優勝したいとは思っていません」

小蒔「全力を発揮出来ない相手に勝てても、それはただの勝利です」

小蒔「私が欲しいのはそういった『結果』としての勝利ではありません」

小蒔「双方全力を出しあい、ぶつかり合った果てに手に入る『成果』なのですから」

明星「姫様…」

小蒔「だから、そんなに心配しないでください」

小蒔「全力を出しあった真剣勝負で負ける事は私にとって本意でもあるのですから」

…ホント、器のでかい人だよなぁ。
こういう締めるべきところで締めるところは本当に敵わないと思う。
皆は小蒔さんのことを姫様姫様って呼ぶけれど…あぁ、確かにこの人はお姫様なんだ。
蝶よ花よと大事にされながらも、しっかりと一本芯が通った優しくて立派なお姫様。


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