過去ログ - 【咲―Saki―】京太郎「今日から俺が須賀京子ちゃん?」春「そのに」ポリポリ【永水】
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970: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2014/06/16(月) 01:16:52.06 ID:GyCIGkzpo

京子「謝らないで下さい。巴さんは何も悪くないじゃないですか」

巴「でも、これは八つ当たりみたいなものだし…」

京子「八つ当たりでも構いませんよ。いえ…きっとそうされるべきなのだと思います」

きっと彼女はその理不尽に対しての感情をずっと胸の内にしまい込み続けていたのだ。
誰にも言えず、ぶちまける事も出来ず、意識の奥底へと沈め続けていたのだろう。
そうでなければ、こうして俺に対してそれを漏らしたりはすまい。
俺の知る巴さんはとても理性的で、そして何より自制的な人なんだから。

京子「一人くらいそういう愚痴を話せる相手が居ないと辛いでしょうし…」

京子「何より…私は巴さんの事をもっと知りたいですから」

巴「…え?」カァ

京子「あ、ち、違いますよ?知りたいと言っても変な意味じゃなくって、あの…」

京子「わ、私、まだまだ皆の事知らなくて…!仲良くしなきゃって…!」

巴「あ、あぁ…そういう事…」

京子「そ、そうです。まぁ…そういう意味がまったくないとは言いませんけど」

巴「……はい?」

京子「だって、巴さんお綺麗ですから。下心の一つや二つくらい出てきますよ」

巴「も、もう…!」カァァ

そこで顔を赤く染める巴さんにさっきのような自己嫌悪の色は殆どなかった。
勿論、まだまだ彼女のコンプレックスが解消された訳ではないのだろう。
長い間にずっと降り積もり、そしてそれを解消する機会を親に奪われた彼女のそれはとても大きなものなのだから。
しかし、今、この場に限っては、巴さんの心はコンプレックスに囚われてはいない。
それに安堵を感じる俺の前で、巴さんが子どもっぽく唇を尖らせる。


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