過去ログ - 【艦これ】提督「そしていつかは」隼鷹「夢見た航路を二人で」
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11: ◆1aois5N.L2[saga]
2014/03/29(土) 21:05:43.92 ID:4As/q9du0
くしゃりと、提督の手に合った書類が形を失う。

隼鷹「そっか……」

空になった猪口に、隼鷹は酒を注ぎながら、ただ呟いた。

隼鷹「ま、覚悟はしていたんだけどねぇ……なんだよ提督、そんな顔して」

提督「すまないな……お前を元の商船に戻したかった……」

隼鷹「謝るなって……て、酒がこぼれてるぞ、勿体ない」

慌てて、隼鷹が提督の手を支え、瓶を手に取って継ぎ足した。

隼鷹「あたしに責任感じてんの?」

提督「いや……そうではなくだな」

中身が継ぎ足された猪口をぐっと空けた提督は、言葉を探した。

だが、言いたい言葉はあまりにも多く、それを言い表せるものではなかった。

隼鷹「あのさ、提督。そんな責任取ろうなんて考えないでくれよ」

提督「だが……!」

隼鷹「あたしのことも考えてくれよ……動けなくても、戦えなくても、あたしは軍艦なんだ」

隼鷹「もう太平洋の夢は諦めてる。それなら、軍艦として、もう終わらせてくれよ」

隼鷹の懇願する声に、提督は殴られたような衝撃と、隼鷹の悲哀を感じた。

サンフランシスコ-横浜間の北米航路を駆ける、豪華客船となるはずだった隼鷹と飛鷹。

しかし、戦争の開始によって彼女らはその夢をあきらめた。途絶えた夢に対して、思うところは当然あったのだろう。


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