過去ログ - 【艦これ】提督「そしていつかは」隼鷹「夢見た航路を二人で」
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13: ◆1aois5N.L2[saga]
2014/03/29(土) 21:08:35.36 ID:4As/q9du0
冷たい風が、二人の間を走った。

思わず身震いした提督は猪口の中を一気に飲み干した。酒が、熱燗ではないが体を温めてくれた。

その傍らで隼鷹は、言葉をポツリと漏らした。

隼鷹「みんな、あたしを置いて逝っちまった……」

提督「そうだな……」

生き残った空母は、いや、まともに運用できる軍艦自体が少なかった。

作戦行動が可能な、駆逐艦を除いた水上機はおよそ40隻ほどで、潜水艦が60隻ほど。

戦前・戦時中に建造された総数がおよそ650隻だったことを考えれば、おおよそ6隻に1隻しか残っていない。

当てはめるのはやや乱暴だが、軍事定義上の全滅をはるかに超えていた。

隼鷹「戦争が終わってみるとさ、どいつもこいつも、戦いの中で死に急いでいるみたいだったな」

隼鷹「あたしら艦艇も、提督達軍人もな」

提督「死に急いだわけじゃない……生きようとして、結果的に死んでしまっただけだ」

提督「傍から見れば、滑稽かもしれないがな」

隼鷹「滑稽なはずはないぜ」

提督「そうか」


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