過去ログ - 【艦これ】提督「そしていつかは」隼鷹「夢見た航路を二人で」
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◆1aois5N.L2
[saga]
2014/03/29(土) 22:15:09.18 ID:4As/q9du0
あれだけの女が自分に惚れたわけが、よくわからない。
自分が一方的に迷惑をかけたようなものだというのに。
提督「なんでだろうなあ……ん?」
その時、提督は隣に気配を感じた。
提督(なんだ……そこにいたのか)
彼女が、そこに変わらぬ笑みを浮かべて寄り添っていた。
あの時と変わらぬ、白磁のような肌を持つ腕が伸びて、そっと瓶を持ち上げた。
提督「まだ出てくるの早いだろう……お前」
珍しく、悪態をついてしまった。
彼女がいなくなってからは、言い合う仲もいなくなったためか、他の人よりも物静かだと思われていた。
しかし、その悪態に笑みで返した彼女が瓶の注ぎ口をこちらに向けた。
提督「ふっ……あの時と同じ月見酒か」
口元へ、淵まで入った猪口を運んでいきながらつぶやいた。
提督「杯に映らなくても、綺麗な月だな……隼鷹」
わずかに残っていた酒が喉へと吸い込まる。
その猪口は静かに机の上へと置かれ、二度と持ち上がることはなかった。
その日の日付は奇しくも1972年(昭和47年)8月1日。
彼女に遅れながらも、提督は同じ日に静かにこの世を去った。
平均寿命が延び始めていた日本においては、いささか早い老衰だった。
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