過去ログ - 【艦これ】提督「そしていつかは」隼鷹「夢見た航路を二人で」
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4: ◆1aois5N.L2[saga]
2014/03/29(土) 20:58:32.11 ID:4As/q9du0
提督「すまん」

言葉に詰まった提督は、視線をまた港の方へと向けた。

隼鷹「良いって良いって……あたしの機関は結構手が込み過ぎてるんだし」

隼鷹の機関部は修復のめどが立たず、おそらく復員任務に就けないと推測されていた。

何しろ、資源もなく、整備をする人間もなく、そして時間もなかった。

あっけらかんと言う隼鷹だったが、提督は包帯が巻かれた足にちらりと目が行ってしまった。

それを悟ってか、隼鷹はわざと明るく言った。

隼鷹「提督だって、いろいろ手を尽くしてくれたんだろ?それでもできないなら仕方ない」

隼鷹「今なら、提督と酒も飲めるしぃ」

提督「……そうだな」

昼酒を飲めるほど、提督には余裕はない。降伏したら降伏したで、やることは山ほどあるからだからだ。
だが、息が詰まるような提督を楽にしてくれるのが、この隼鷹だった。

提督「また、来る」

隼鷹「ん、待ってるよ」

ひらひらと手を振る隼鷹に見送られ、提督は石段を下りて行った。

まだ、やることは多いのだと、提督は自分に言い聞かせていた。

だから、この感情はまだ殺すべきだった。


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