過去ログ - 【艦これ】提督「そしていつかは」隼鷹「夢見た航路を二人で」
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42: ◆1aois5N.L2[saga]
2014/03/29(土) 22:45:23.12 ID:4As/q9du0

隼鷹は提督の言葉に呆気をとられたかのように、固まってしまった。

壁に掛けられた古い時計の秒針が一周はしてから、漸く隼鷹は復活した。

見る見るうちに隼鷹の顔が赤く染まり、ついでに体もボイラーが動いたかのように熱を発した。

提督「じゅ、隼鷹?」

隼鷹「あ、あ、あの……あの……提督?」

提督「うん?」

隼鷹「埠頭でお酒を酌み交わしながら、漱石の訳のような告白をされて、喜んで受けましたが……」

隼鷹は混乱してか、何時もの砕けた口調ではなく、上品な言葉づかいへと戻っていた。

たどたどしく言葉を選ぶ様子に新鮮さを感じながら、提督は隼鷹の言葉を待った。

隼鷹「ええっと……さすがにいきなりそんなことを言われますと、流石に恥ずかしいというかうれしいというか……」

隼鷹「あー……もう!なんと言えば良いのでしょう……!」

手で顔を覆い隠した隼鷹は、そのまま提督の胸へと縋り付くようにして身を沈めた。

それを両腕で自然と抱き寄せながらも、提督は隼鷹の答えを待った。

暫くして、隼鷹は提督の名を呼んだ。

隼鷹「提督、離してくださいます?」

身を離し、隼鷹はややあってから、まっすぐに提督を見つめた。

その顔には、何か付き物が堕ちたような清々しさがあった。

迷いが、消えたのだろうか。




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