過去ログ - 【艦これ】提督「そしていつかは」隼鷹「夢見た航路を二人で」
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45: ◆1aois5N.L2[saga]
2014/03/29(土) 22:54:08.30 ID:4As/q9du0

突如として現れた深海棲艦と呼ばれる艦隊と人類が争うようになって数年。

日本帝国海軍の鎮守府の一つであった佐世保鎮守府にも多くの提督が集い、日夜艦娘達を率いて戦いに身を投じていた。

戦局は一進一退を繰り返しており、戦力の拡充が日々進んでいた。

よく晴れた、とある日のことだ。

鎮守府の一角の執務室の電話が、けたたましい音を立てた。それをとった人物が、一言二言言葉を交わして頷いた。

???「Hey.提督ぅ?連絡が来たネー」

提督「む……金剛か?」

金剛「寝てたみたいネー。What's happen?」

秘書艦である金剛の声に、執務机で居眠りをしていた提督はびくりと身を震わせ、瞬きを繰り返した。

久しぶりに、あの夢を見た気がした。

提督「いや……少し昔をな」

だが、言えるはずもない。かつて、帝国海軍の一人として生きた時を思い出したなど。

未練がましくも、一人の女性を追いかけていることなど。

金剛「実は、工廠から連絡が来たのヨー」

金剛が、何事かを提督に伝えた。

すると、手にした紅茶をうっちゃり、部屋の主は扉を蹴破らんばかりの勢いで部屋を飛び出していた。

紅茶を入れた金剛の抗議の声も無視し、その足は工廠へと向いていた。

提督「……!」

弾む息と、胸を打つ鼓動。

抑えようとしても、抑えきれない高揚が体を走り抜けた。

広い鎮守府の敷地を突っ切り、まったく勢いを落とすことなく走る。

建造ドッグに入ると、提督の姿に妖精さんたちが驚きの声をあげ、連鎖的に何かがひっくり返る音がした。

だが、それに振り替えることすらしない。




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