過去ログ - あ〜る「人類の人達が滅亡してから約二千年ほどの時が経ちました」
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以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/04/02(水) 00:32:13.15 ID:WM+TkkNN0
:::【加工室・金属類】:::
レミィ「しかし、わざわざ加工からやってるの?」
あ〜る「ええ。このシェルター内にも元々かなりの資源が確保してありましたが、当然それらは有限でしたので、どうにか外から調達せねば施設内外の改修が捗りません」
レミィ「なるほど・・・あっ、そういや電気。電気はどうやってやりくりしてるんだ?」
あ〜る「うふふふふ。だいじゃうぶ(じょうぶ)」
:::【発電室】:::
あ〜る「施設内はほとんどが地下に作られておりまして、元々は全てが地下にあったところを浮上させているのですが、この発電室と先ほどご案内させていただきました特殊温室、あと居住区の一階は地上にございます」
レミィ「・・・これは、太陽光発電か」
あ〜る「ええ」
レミィ「・・・つっても、機械化されたあんだけ広大な温室や、このシェルターをまるごと賄える規模には見えないぞ。こりゃ一体どういうカラクリだ?」
あ〜る「実はですね、そこはかなりがんばったところなんですよ」
レミィ「どうやってんの?」
あ〜る「まず施設内全ての電力増幅器の効率を限りなく100%に近くしてみました。そして、施設内の物理的な運動のエネルギーや熱量の余剰分は全て電気に変換することで出力にまわしていますね。水の流れや太陽熱、ごく自然な気温などがそれらにあたります」
レミィ「いきなりのっけから凄いこと言い出したな」
あ〜る「温室内の室温管理についても、無闇に電力を消費せずに可能な限り自然の熱量を流用することで夏場の消費電力を抑えているんですよ。冬場はどうしても電力が必要になってしまいますが」
あ〜る「幸いこのシェルターがある地域は地球上でも非常に温暖な地域ですので、夏場がとても長いんです。現在は電力の大量貯蓄にも成功していますよ」
レミィ「そりゃ凄いな」
あ〜る「元々、特殊温室は地球の氷河期が来ても人の手で耕せば運用出来るように作られていましたからね。核の冬が過ぎ去ったあと、気候が落ち着いてからは余剰電力がけっこう出ていたんですよ」
レミィ「・・・あ〜るってみかけによらず凄い優秀なAIしてんだな。なーんか負けた気分だ」
あ〜る「元は人並みでしたが、長らくお勉強しましたからねえ」
レミィ「お前が人並みねえ・・・なんか眉唾だなそりゃ」
あ〜る「しかし、何故か増幅器の効率が100%を越えないんですよねえ。どうやっても無理でした」
レミィ「・・・え?」
あ〜る「増幅器の効率が100%を越えれば、理論上はもうエネルギー問題などとは無縁になるはずだったんですよ。そのために三百年近く研究したのですが、結局断念してしまいました」
レミィ「さ、三百年・・・!?・・・なんか今すげぇ納得したよ、お前が人並みだったってことにな。何故かじゃないだろ何故かじゃ!」
あ〜る「やや。まさか増幅器の効率が100%を越えなかった理由をご存知で?」
レミィ「エネルギー保存の法則!」
あ〜る「・・・・・・・・・・・・はっ」
レミィ「(人並みっつーか人並み以下だったんじゃないだろうなこいつ・・・・・・?)」
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