過去ログ - 京太郎「あの人が言っていた」 part2
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3: ◆EEGknAt6l2[saga]
2014/03/30(日) 00:47:34.09 ID:7qnE9m5f0



「嘘……」


 放課後、生徒会室の前。

 わずかに開いたドアから見えたその光景に、福路美穂子はそう漏らした。

 信じられない、信じたくない。

 なんでとか、どうしてとか、そういう疑問は浮かんですらこなかった。

 頭の中は真っ白になり、抱いた感情だけがフィルターにかけられたように堆積していく。

 自分に見せたことのない顔をした、友人であり目標でもある人。

 その人に、自分に見せたことのある表情を向ける少年。


「いや……」


 そう呟いて、自分が良くない感情を覚えたことに美穂子は気づいた。

 それは、恋する乙女のような顔をした憧れの人に対してだろうか。

 それとも、赤面しながら相手を受け入れる少年に対してだろうか。

 あるいは、ここで固まって動けない自分に対してか。


「私……」


 なにをすればいいのか、どうしたいのかもわからずにただ立ちつくす。

 胸に穴が空いたかのような感覚。

 頭の中は相変わらず茫洋としている。

 そこに一つの思いが浮き上がる。

 自分はまた、置いてかれたのだと。





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