過去ログ - 京太郎「あの人が言っていた」 part2
1- 20
52: ◆EEGknAt6l2[saga]
2014/04/09(水) 23:42:20.23 ID:oPUUJlJ20
「私の木刀を返して下さいっ」

「家の中で振りまわすと危ないんでダメです」

「そんなっ、人の家でそんなことできるわけありません!」

「そうだぞきょうたろー、美穂子がそんなことするわけない!」

「えぇー」


 まるで俺がおかしなことを言ったかのような反応だ。

 仮にも不良を自称しているのにそれはないだろう。

 たしかに福路さんがそんなことをするとは思わないが。


「とりあえずご飯でもどうですか?」

「そんな施しなんて……」


 そっぽを向いて突っぱねられる。

 続いて腹の虫が鳴く。

 やっぱりお腹が空いていたようだ。


「あ、お腹の音だ。美穂子もきょうたろーのご飯食べよ?」

「これは、その……」

「いいんですか? 空腹のままこの家を出たら、生き倒れてしまうかもしれませんよ?」

「くっ、卑怯です!」


 冗談めかした言葉に素で反応してくれるのも、福路さんの良いところだ

 俺の手から皿を受け取ると、こっちを見て眉を吊り上げる。


「今回だけです。次はありません……いただきます」

「どうぞ、召し上がれ」





<<前のレス[*]次のレス[#]>>
831Res/786.91 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice