過去ログ - 京太郎「あの人が言っていた」 part2
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814: ◆EEGknAt6l2[saga]
2014/12/21(日) 22:02:49.25 ID:KcdS6+OC0
 選んだのはスポーツドリンク

 ハンドボールをやめてからは飲む機会が減っていた

 幾分か懐かしさを感じながら、硬貨を取り出して自販機に投入する


京太郎「あ、やべっ」


 最後に百円玉を入れようとして、手からこぼれ落ちる

 百円玉は床に当たって硬い音を立てた後、自販機の下へ転がり込んでしまった

 慌てて覗き込むが、結構奥まで行ってしまっている

 これが十円玉だったら放っておいたかもしれないが、百円玉だったら話は別だ

 手を伸ばしても、京太郎の腕の太さでは途中でつっかえて届かない

 細長い棒でも調達しようかと顔を上げて、目と目が合う


「ねえ、取ってあげようか?」


 高校生には見えない小柄な体に、どこぞの民族衣装のような服

 すぐそばで少女がしゃがみこんで、興味深げに京太郎を見ていた

 その細い腕だったら届くかもしれない


京太郎「……頼めるか?」

「うんいいよ。千円ね」

京太郎「高すぎるだろ! 百円の対価がその十倍ってどういうことだよ!?」

「えー、日本人意外とガード固いじゃん」

京太郎「それ以前の問題だろうが!」


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