10:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]
2014/03/30(日) 22:14:44.22 ID:F/+i4S6Q0
私は入社当時から春香が嫌いだった。
なぜかと問われれば、それは嫉妬に近い感情だったのかもしれない。
決して顔には出さなかったものの、いつも意識していたのを覚えている。
春香の周りにはいつも笑顔があった。
アイドル候補生の中でも、春香は一際明るく輝いていた。
頂上を目指す以上、全員がライバルの世界。
にもかかわらず、誰とでも仲良くなる才能を春香は存分に発揮していた。
反対に私は、独り隅で音楽を聴いているのが常。
そんな私にとってすれば、春香は太陽そのものだった。
眩しすぎるが故に、触れることも直視することすらできない太陽。
朝でも夜でも周囲を照らす太陽は、無くなって欲しいとすら願ったこともあった。
ここはあくまでも仕事場で、誰かと遊んだりするところではない。
律子も度々怒ってはいたけれど、早くも諦めたのか放置気味。
だからか、常に騒ぎの中心にいる春香にはできるだけ離れて、自分のことだけに集中しようと心に決めていた。
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