109:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]
2014/04/02(水) 22:17:59.70 ID:JNTyPC270
「ちょっと、二人とも!」
住宅街ではしゃぎ始める二人を注意する。
暗いながらもまだ人通りも少なくない時間帯。
ほとんど変装していない私たちをしっかりと見れば、真美と亜美の正体くらいはすぐに知られてしまう。
すると真美を追う足を止め、亜美がくるりと私の方を向く。
「ま、今日兄ちゃんいないから、お姉ちゃん分でいっか」
「えー。真美からはお姉ちゃん分出てないの?」
「じゃあ真美は自分のお姉ちゃん分堪能したら?」
「神は言っている」
「ここは千早お姉ちゃんを堪能すべきだと」
便利な台詞だと思う。
両腕にそれぞれぶら下がるように抱きついてきた二人の妹を、苦笑いしながら連れて帰った。
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