26:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]
2014/03/30(日) 22:50:06.07 ID:F/+i4S6Q0
高槻さんは私の一挙手一投足を見てくる。
そんなに期待した目をされても、私にはどうしていいか分からない。
一応中学生みたいだけど、その様子は小学生低学年と言っても通じそうだった。
「千早ちゃん、そろそろ効いて来るころだけど、どうかな?」
春香が自信満々に訊いて来る。
「どうって……別になんともないけ……」
そこまで言ったとき、視界の片隅に高槻さんの姿が入ってしまった。
否定することは簡単。
いつも通り冷静に、春香の変なお願いを跳ね除ければいいだけのこと。
ただ……このまま呪いのクッキーを否定してしまえば、高槻さんは悲しんでしまうかもしれない。
俯く笑顔と萎れるツーテールが脳裏を過ぎる。
それだけはできない。
高槻さんの笑顔だけは守らないと。
私の中で高槻さんの地位が確立した瞬間だった。
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