49:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]
2014/03/30(日) 23:53:28.95 ID:F/+i4S6Q0
もう少しで眠りにつくと言ったところで枕元の携帯電話が鳴った。
画面を見ると、そこには春香の番号が表示されてあった。
毎日とはいかないものの、かなりの頻度でかかってくるので自然と覚えてしまった。
カーテンを捲り、月明かりの下、通話のボタンを押す。
「千早ちゃん、お疲れ様。今電話大丈夫?」
「ええ、少しだけなら構わないわ」
春香の顔を思い浮かべながら声を聴く。
少しだけと念押しはしたけれど、今日もこれは守られないんだろう。
春香は感心するほどよく喋る。
事務所にいれば何かきっかけがあるまで話し続けるし、電話であれば一時間はざらだ。
内容は他愛ないことなのに、春香は毎日楽しそうに報告してくれる。
気付かないうちに、私は春香との時間を楽しむようになっていた。
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