55:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]
2014/03/31(月) 00:04:17.95 ID:TlJ/t+Bb0
「春香、本気なの?」
「うん。今日は千早ちゃんのお家に泊まるね」
カーテンの隙間から空を見ると、銀の光を放つ月が見える。
春香はこの夜空の下、私の家に向かおうと走っている。
理解できない。
なぜこんな時間から、そう親しくも無いただの同期の家に来るために走っているのだろうか。
友達なんて一人もいない私だけど、これが異常だというくらいは分かる。
風を切る音が呆然とする私の耳に入ってくる。
その数分後には駅のアナウンスと思われる機械的な声。
「あ、丁度電車が来たから、またあとでね」
最後は電話が途切れる音。
もう一度だけ時計を見る。
やはり時刻は十時半にも差しかかっていなかった。
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