70:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]
2014/03/31(月) 00:32:20.94 ID:TlJ/t+Bb0
一瞬、思考が止まった。
それは私たちにとってはごく当たり前で、目指すべき一番の夢。
アイドルには微塵も興味がない私でも、アイドルになるからにはと持った目標だった。
なのに私はどうしてすぐにこの言葉が出てこなかったんだろうか。
プロデューサーの質問の答えとして、これ以上のものは無いと言うのに。
「ごめん千早。怒らせる気は無かったんだ。でも、俺が言いたかったことは千早なら分かってくれたと思う」
そっとプロデューサーは私の頭に手を乗せる。
「今の千早は立ち止まっている。確かに俺のせいかもしれないが、遠くない将来、千早には必要になってくるからしてることなんだ」
嫌で嫌で仕方が無いはずだったのに、何の抵抗もできずにそれを受け入れてしまった。
「忘れていたのなら思い出せばいい。持っていないのなら持てば良い」
プロデューサーは最後に小さく口元を緩める。
「自分で見つけられないのなら、貰えばいいじゃないか。すぐそこに、沢山の夢をくれるアイドルがいるんだからさ」
「ちーはーやーちゃーん!プロデューサーさーん!」
「俺達に立ち止まってる暇なんてない。早く行こう。春香が待ってくれてるんだから」
「……はい!」
183Res/127.76 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。