25: ◆InfI0vlg76
2014/04/01(火) 09:28:09.17 ID:V7PLv1990
「あ、たし…?」
『そう。私(あなた)は貴方(あたし)。あなたの願望は、あたしの願望』
「あたし、は…そう。能力を使うと人を騙すことになるから、って思って」
『能力を遣わないことにして、能力のこと自体も隠してた』
「でも、能力が無いって言い張ってた時点で、既に。あたしはみんなを騙してたんだ」
二人の佐天の声が重なる。
「能力がなくても、あたしは人を騙す、騙したい人間…」
『そう。だから』
いつのまにか、もう一人の佐天が目の前まで来ていた。
「嫌…やめて。あたしは、みんなを」
『とっくに裏切ってるじゃない!』
もう一人が後ずさった佐天の手首を掴む。
「違うっ!」
全力で手を振り払うと、意外にもあっさりとその手は引っ込められた。
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