3:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/03/31(月) 22:09:57.51 ID:AHw1+XRa0
 とっさに嘘をついたのは、自分の能力に自信がなかったからだ。強さ的な意味ではなく、 
  
 (能力は『自分だけの現実(パーソナルリアリティ)』に基づくものだし、つまり能力にはある程度は自分自身の願望も反映される) 
  
 つまり、佐天の能力は佐天の願望を映し出しているものかもしれないわけで。 
  
 (あたしはこんなこと願ってない。でも、みんなはどう思うだろう) 
  
 花飾りをつけた優しい少女や、一つ上の憧れの先輩や、ツインテールの正義感溢れる少女はどう思うだろうか。 
  
 (怖くて…言えないよ) 
  
 自身の能力のことは隠して、にっこりと笑う。 
  
 「でも、これからまだまだ頑張るかんね、初春!」 
  
 「は、はい!ファイトです!」 
  
 突然のテンションに戸惑うように、だけど嬉しそうに跳び跳ねる初春を見て、佐天の中のなにかがチクリと刺される。 
  
 (ごめんね…初春) 
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