過去ログ - 佐天「人を騙す能力、かあ…」
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46: ◆InfI0vlg76
2014/04/01(火) 18:41:35.71 ID:V7PLv1990
「上条さーん!」

小走りで佐天が駆け寄ったのは、ツンツン頭の
男の人だった。

学生服を着た彼は買い物に行く途中だったようで、スーパーのある方向へ向かっていた。彼はくるっと振り返ると、明るく笑った。

「よう!ビリビリの友達の…佐天だったよな?」

「なーんでうろ覚えなんですかー?佐天です、佐天涙子です!」

一度美琴経由であったことがある彼は上条当麻。平凡な高校にかよう、身体能力の高い無能力者(レベル0)で、

(御坂さんの想い人。ふふ…待っててくださいよ、御坂さん)

誰に対する敵意も悪意もなく、ただ美琴を振り回すための算段。

「上条さん、今から予定ありますかー?あたし、すっごい暇なんでなんか付き合ってくださいよー」

「ん?上条さんは今から特売がありますことよ」

残念そうな顔をする上条にクスリと笑う。

「じゃ、あたしも行っていいですかー?」

「え!?いいのか!?」

「ええ、どうせすることもありませんし」

「ありがとう…ありがとう!これでお一人様一パックまでの卵が二パック…!」

まるで神に感謝するかのように頭を垂れる上条に「大袈裟ですよ、もう」と笑いながら、脳を素早く回転させる。


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