51: ◆InfI0vlg76
2014/04/01(火) 18:55:25.13 ID:V7PLv1990
「ほ、ほんとに何もないんですよ!…あ、上条さん、荷物おいてっちゃった」
美琴の手を振りほどいて上条の落とした鞄を拾いに行く――その挙動が、『赤くなった顔を御坂から隠すため』のように見せかける微妙な間合いや角度も計算済みだ。
「はあ…届けてきますね。じゃ、また」
「え?あ、そうね…ごめんね。またね」
意気消沈して返っていく御坂の後ろで、佐天はひっそりと笑った。
(あはは、最高!あたし、ずっと何でもないって言ってたのに、勝手に勘違いしちゃって)
最後のは追撃である。アイツの家知ってるんだ、と余計に彼女の邪推を後押しさせるような。
余談だが、上条がどこに住んでいるのかは知らない。
どうしようかな、と考える佐天に、唐突に声がかけられた。
「あらぁ?貴方、どうしたのかしらぁ」
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