過去ログ - 閑無「あやまる方法」杏果「プフー」
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1:与太郎[sage]
2014/03/31(月) 23:58:46.87 ID:pe4kLRZj0
墨を摩る音が部屋に響く––––
上から下へ……上から下へ……
石飛閑無は、その規則的な反復にひたすら身を置いた。
傍らには羊毛の大筆と、雪のように真っ白な半紙がある。
書をしたためるつもりでいるのだ––––
これらの一連の動作、ただ己の心を鍛錬するだとか、学校の宿題だとか、山女に署名を強請られただとかの為ではない。遺書なのだ––––
墨を摩り終えると、筆の穂を全て硯に浸す。
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2:与太郎[sage]
2014/04/01(火) 00:01:41.53 ID:b7NhEKXy0
辞世の言葉はすでに決まっている。卓に置かれた半紙に筆を運ぶと、迷いの無き山犬の眼のような筆で一気に書き上げた。
『基本無敵』
なかなかになかなかな筆である。
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