過去ログ - 閑無「あやまる方法」杏果「プフー」
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10:与太郎[sage]
2014/04/01(火) 00:21:00.69 ID:b7NhEKXy0
石飛閑無の決意は、荒い水流に逆い遮るように沈む巨岩のごとく迷い無く確固であった。
それは先程書き上げた書が証明している。
部屋には、取り巻きや杏果、閑無が人生の好敵手と認める瑞原はやりが其の意志の貫通を見届けんと、静かに唖止まっている。
桶に張られた水で沐浴を行う、次いで髪を結う、それらの行為は全て自分一人で行う。
通常、切腹を行う時には介錯人を要する。
腹を切るのを切腹人、其の後介錯刀にて切腹人の首を切る介錯人によって行われるのが切腹の正しい作法なのだが、基本無敵の閑無である、今回までに至った経緯を全て自分独りで決着を着けたいが為、介錯人を介さず全て独りで行うと決めたのだ。
今が……ただいま……
ただいまが……今……
閑無が傍らに供えてあった小刀のさやを抜く––––
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