過去ログ - 「安価で月の聖杯戦争に挑む」 -SS速報VIP

過去ログ - 「安価で月の聖杯戦争に挑む」

↓ 1- 覧 板 20

304:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/17(木) 00:14:21.30 ID:JWxWxKqno
見えない糸に引かれるように。夢見た明日をなぞるように。

布張りの製本は柔らかくて温かかった。
そっと背表紙を撫でてから、本を引き出して抱き寄せる。

以下略

305:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/17(木) 00:25:36.00 ID:JWxWxKqno
読み上げた端から文章が薄くなっていく。紙が黄ばんで、くすんでいく。
背の反対――小口の部分がざらついている。ページの端には黒い染み。

――１,２度、お姉さんの読んでいる本をのぞいてみたけれど
――その本には、絵もなければ会話もありません。

以下略

306:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/17(木) 00:36:19.77 ID:JWxWxKqno
――懐かしい本を読みふけっているうちに、気付けばこんな時間になっている。子供はもう眠る時間だ。

ＮＰＣに許可を得て本を借り、私は図書室を後にする。

やっぱり物語は良いものだ。なにか、忘れ物を取り戻したような気がする。

以下略

307:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/04/17(木) 00:36:47.14 ID:qZP0GBylo
せい

308:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/17(木) 00:50:19.01 ID:JWxWxKqno
マイルームに戻ると、キャスターが慌てて何かを隠したようだった。
何をしていたのか聞くと、「なんでもない。なにもしてない」と否定し
それでは何を隠したのかと続けて聞いたら「毒にも薬にもならないようなものを作っていた」と答えてくれた。

銀鍵機関を手にしていたところから察するに、これが通常ではない道具作成――宝具の応用というものだろうか。

以下略

309:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/04/17(木) 00:52:16.53 ID:qZP0GBylo
ちょっとだけ魔術を思い出した
これで少しは探索が楽になるかもしれない

310:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/04/17(木) 00:54:23.76 ID:rCivTiH30
その鍵って何を開けるもの？

311:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/04/17(木) 00:55:27.55 ID:wJA5BuUno
そろそろ暗号鍵を見つけないといけない
アリーナにいくのに何か準備は必要だろうか

312:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/17(木) 01:08:12.93 ID:JWxWxKqno
ちょっとだけ自分にできることを思い出したのだと伝える。

キャスターが「どんな能力なのか、何がきっかけで思い出したのか」と聞いてきたので説明する。
持ち帰った絵本を見せると、キャスターは何故だかほっとしたように溜め息をついていた。

以下略

313:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/17(木) 01:24:58.36 ID:JWxWxKqno
以前から気になっていたことを質問してみる。
――その鍵は、何を開ける鍵なのだろう。

キャスターはしばらく考え込んだ。
鍵を握ったまま人差し指で鍵をトントンと小突く。

以下略

978Res/462.79 KB

↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。

VIPサービス増築中！
携帯うpろだ|隙間うpろだ