9:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/04/01(火) 22:37:59.17 ID:bioFRWrZ0
女「……なんで、そんなことを?」
後輩「なんで、ですか。 友先輩のことが好きだからです。私は友先輩を愛しています。あの人よりもずっと」
女「愛してるなら、その人の幸せを願うべきなんじゃないかな」
後輩「そんなの都合のいい言い訳ですよ。私は友先輩が好き。友先輩を手に入れるためならなんだってします。弱っている先輩の側にいて、傷を癒してあげれば、先輩だって私に振り向いてくれるはずです」
後輩「でも、あなたがいたのは誤算でしたね。私が漬けいる隙間がないくらい、友先輩とずっと一緒にいる。ここで今私が全てを話しているのは、頼みを聞いて欲しいからです」
後輩「私と友先輩の、邪魔をしないでください。女先輩、お願いします」
女(それは余りにも切実なお願いで、真っ直ぐ私を見る後輩さんの瞳は真剣そのものだった)
女(だけど、だけど私は)
女「それはできないよ」
後輩「どうしてですか!?あの人なんかよりも私は友先輩のことを幸せにできます!なのになんで」
女「友ちゃんがそれを望まないから、だよ」
後輩「……!」
女「確かに、今の友ちゃんは脆い。誰かに優しくされたら靡いちゃうかもしれない。だけどね……今、友ちゃんは先輩さんのことが好きなんだよ。だから仲直りしようと色々考えて、頑張ってる」
女「それにね、もし後輩さんが友ちゃんの側にいてあげたとしても、本当の幸せは手に入らない。お互い苦しくなるだけだよ」
女「後輩さん、あなたも本当は分かってるんじゃないの?」
後輩「……っ」
女「だから私は、友ちゃんに協力したい、できることならしてあげたいって思うの」
女「だって私は、友ちゃんの友達だもん」ニコッ
後輩「女先輩は、ずるいですね」
女「いや、百合が好きなだけだよ」
後輩「え?」
女「あっ、ううん。ずるい……かもしれないね」
後輩「友先輩には、いい友達がいるんですね」
女「後輩さんだって、遅くはないんじゃない?」
後輩「?」
キーンコーンカーンコーン
女「あ、予令鳴っちゃった。突然呼び出してごめんね、それじゃっ」
後輩「……」
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