過去ログ - 【安価】進行選択ゲーム×仮面ライダー鎧武 File.6【オリジナル世界観】 -SS速報VIP

過去ログ - 【安価】進行選択ゲーム×仮面ライダー鎧武 File.6【オリジナル世界観】

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265: ◆QNL99VWo9I[saga]
2014/04/07(月) 19:33:20.41 ID:cwtRTMqa0
午後。
俺は誠二に連れられて、知らない道を歩いていた。

誠二は迷いなく、路地の先へ進んでいく。
そしてそこを抜けると、ある店の脇に出た。

そこは古臭い家で、昔懐かしい玩具や骨董品などが並んでいる。
誠二はその店に入ると、店先にいるおばさんに声をかけた。

誠二「おばちゃん、昂(のぼる)さんいる？」

おばちゃん「ちょっと待ってな。昂ー！あんたの知り合いの人が来たよー！！」

おばさんが、奥に向かって声を上げる。
すると、階段を降りてくる足音が聞こえ、奥の扉がガラガラと開いた。

昂「母ちゃん、うるさい。そんな大声出さなくても聞こえるって。」

奥から出た来た人はそう言うと、誠二と俺を見た。

昂「よう誠二、久しぶりだな。そっちのは？」

誠二「俺の友達だ。少し前に噂になった、シスコンライダーだよ。」

ルナ「おい。」

昂「あぁ、彼か。それで、話ってなんだ？」

誠二「流石に店先じゃ話せない。少し裏に回ろう。」

昂「…そうか、分かった。」

誠二と昂さんはそう言うと、店の外へ出て行く。
それに続いて、俺も外に出た。

店の裏に回ると、昂さんは塀に寄りかかる。
そして煙草とライターを取り出すと、そこで吸い始めた。

昂「改めて、最上昂(もがみのぼる)だ。よろしく。」

ルナ「聖夜ルナです。よろしくお願いします。」

昂「それで誠二、話ってなんだ？」

誠二「この間から、守屋馬騎に連続で人が殺されてる。駅前の宝石店の店員、二丁目の靴屋の店主、中央公園前のコンビニの雇われ店長、彗海高校の用務員、そしてそこの生徒の東堀彼方。」

昂「…もう結構やられてるな。」

誠二「こいつらの関係性が分からないから、聞きに来たんだ。全員『裏』に関わっていたと言えばそうだが、なら俺や別の奴らが殺されてないのに納得がいかないからな。」

昂「…面倒臭くなったから、もう関わらないって決めたんだけどな…」

最上さんはそう言うと、長く煙を吐いた。

昂「そいつら全員の共通点はな、ある事件の被害者ってことだ。」

誠二「ある事件？何だそれ？」

昂「それは言えない。言ったらお前も殺されるだろうからな。」

言えないこと…留奈が「言えない」って言ってたことと同じことだとしたら…
…ある事件ってのには、少なくともアーマードライダーが関わってると考えて間違いないだろうな。

昂「しかしそうすると、今度殺されるのは俺かも知れねぇな。」

ルナ「…最上さんも、その事件の被害者なんですか？」

昂「あぁ。ついでに言うと、守屋もそうだ。昔の知り合い殺して、何がしたいのかは分からないが…」

最上さんはそう言うと、携帯灰皿に煙草を押し付けて火を消した。

昂「流石に5人も知り合い殺されて、黙ってるわけにはいかねぇな。」

誠二「…どうする気だ？」

昂「簡単さ。俺自身を餌にするんだよ。そして守屋が出て来たところで、一気に叩き潰す。」

最上さんは、先程俺たちが歩いた路地へと歩いて行く。
俺と誠二も、それに続いた。

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