過去ログ - 【安価】進行選択ゲーム×仮面ライダー鎧武 File.6【オリジナル世界観】 -SS速報VIP

過去ログ - 【安価】進行選択ゲーム×仮面ライダー鎧武 File.6【オリジナル世界観】

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280: ◆QNL99VWo9I[saga]
2014/04/07(月) 20:26:20.10 ID:cwtRTMqa0
優「ルナ！」

ルナ「…優…？」

確かに、優の声が聞こえた。
ゆっくりと後ろを振り向くと、そこには、3つの人影があった。

カイト「殺される前には、間に合ったようだな。」

留奈「見ろ、言った通りだろう？まぁ私も、ここまで戦況が悪くなっているとは思わなかったがな。」

ルナ「優…留奈…九門…」

優が、俺の隣に立つ。

優「やっぱり、また戦極ドライバーを使うんだね。」

ルナ「…ごめん。でも、俺…！」

優「ううん、いいんだよ。」

ルナ「…優…」

優「私も、思ったんだ。ルナはそうやって、自分よりも他人のことを優先してる方が合ってるって。」

ルナ「…」

優「それに、私がルナを好きになった理由も、きっとそこにあるから。」

優はそう言うと、何と戦極ドライバーを装着した。
きっと優も、ブドウのアーマードライダーに渡されたんだろう。

優「だから、私もルナを全力で助ける。私のこの気持ちは、ルナには絶対に変えられないよ。」

ルナ「…ありがとう、優。」

いつの間にか、俺はボロボロと涙を流していた。
嬉しくて、嬉しくて、泣きたくないのに、涙が溢れてくる。

目を強く瞑りながら、それでも泣き続けていた。
そのとき、そんな俺の唇が、フッと柔らかいものを感じた。

目を開けてみても、涙のせいではっきりとは見えない。
それでもそこには、確かに優の顔があった。

優は俺から唇を離すと、ハンカチを取り出す。
それを俺の目に当てて、優しく涙を拭ってくれた。

優「泣かないで、ルナ。」

ルナ「…ごめん。…それと、ありがとう。」

俺と優は見つめ合う。
そして再び顔を近づけ…

留奈「おい。」

…たが、留奈の低い声を受けて、我に返った。

留奈「別に五城とキスするのは構わない。が、私の目の前ではやるな。酷く不愉快だ。」

凄いジト目を向けてくる留奈。
俺は恥ずかしくて顔を真っ赤にするが、優は…

優「ふふん。」

渾身のドヤ顔を留奈に向けた。
留奈の眉がピキッと動く。

留奈「ほう…それはつまり、宣戦布告か？」

優「違うよー。だって、もう勝負は着いたようなものでしょ？」

留奈「…五城…！」

優「なーに？聖夜さん。」

優を睨みつける留奈と、余裕綽々な態度の優。
一触即発の空気の中、カイトが声を上げた。

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