過去ログ - 義妹「お兄さん、今日のご飯は何ですか?」兄「何にしようか」
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221:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/07/22(火) 14:53:16.84 ID:d2vz7zia0
夢を見ていた。

昔、家族……あ、俺の方の母さんな。親父と母さん、それと幼馴染の両親もいて、桜の木の下で、花見をしてた。

あの頃は、皆笑っていた。幸せだった。

兄「はっ」

幼馴染「起きた?」

兄(今のは夢……?)

幼馴染「ほら、帰ろう?」ギュッ

兄「!!」バッ

兄(今のぬるっとした感触は)

幼馴染「あぁ、さっきのは夢なんかじゃないよ?」

兄「……何で、そんな事したんだ」

幼馴染「だから、兄に知ってもらうために」

兄「あいつとはどんな関係だ?」

幼馴染「知らないよ」

兄「――ふざけんなよ!!」

幼馴染「?」

兄「そんな事のために、お前は身体を許したのか!!」

幼馴染「あ、怒ってくれた……♪」

兄「いい加減にしろよ!!」

兄「お前はただ自分が良ければそれでいいだけだろ!!」

幼馴染「怒らないでよー」

兄「お前は俺の事が好きなんかじゃない!! ただ理想の恋人像を押し付けてるだけだ!!」

幼馴染「ああ、もうバスの時間じゃないね……電車乗ろう?」

兄「……」

その時、俺はこいつに何を言っても届かないって分かった。

もうこいつは自分の世界に囚われてる、そう思った。

電車の中でも、俺は一言も口を利かなかった。

その時は、時間的にかなり人がいてさ。満員のぎゅうぎゅう詰めだったよ。

そして、次の駅で俺達の町だって時に、幼馴染は――

幼馴染「……んっ」モジモジ

兄「!?」

俺に密着してきた。俺の身体に背中を向ける形で。

そして、顔を赤らめ、不安げな顔をして……気の強そうな女に視線を送り始めた。

俺は離れようとしたが、人が多すぎて動けない。謎男も遠い所に居た。

「この人、痴漢です!」

そして、そいつはそう叫んだ。乗客たちが一斉にこっちを見て、幼馴染はへたりこんだ。

「ちょっと君、この駅で降りて」

そう言われ、俺はほぼ強制的に降ろされた。謎男が叫んでいたが、人ごみのせいで届かない。

幼馴染を見ると、やっぱりうっとりしながら笑っていた。




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